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財団の概要・情報公開

当財団の目的

大倉精神文化研究所は、「東西両洋における精神文化及び地域における歴史・文化に関する科学的研究及び普及活動を行い、国民の知性及び道義の高揚を図ることにより、心豊かな国民生活の実現に資し、もって日本文化の振興及び世界の文化の進展に寄与する」ことを目的としています。

沿革

大倉精神文化研究所は、昭和7年(1932)4月9日に大倉山の地に設立されました。現在の大倉山記念館は、研究所の本館としてこの時竣工したものです。

大倉邦彦は、所長として研究所の経営・指導にあたり、各分野の一流の研究者を集めて、学術研究を進めるとともに、精神文化に関する内外の図書を収集して附属図書館も開設しました。また、学生・教育者・一般人などを対象とする精神教育にも努め、『神典』その他の多くの図書を編集・刊行しました。

研究所は、昭和11年(1936)に文部省(現在は文部科学省)所管の財団法人となり、活発な活動を展開しましたが、第二次世界大戦により、活動は一時中断を余儀なくされました。

戦後は、名称を「大倉山文化科学研究所」と改称し、活動を再開しましたが、財政難により苦しい経営が続きました。そうした中で、昭和25年(1950)から同35年(1960)まで、附属図書館を国立国会図書館の支部図書館としたこともありました。

昭和34年(1959)に名称を元の「大倉精神文化研究所」に復しましたが、昭和46年(1971)に創設者の大倉邦彦が死去すると、経営は一層困難になりました。

昭和56年(1981)に敷地を横浜市に売却し、財政的基盤を確立しました。建物は同時に横浜市に寄贈しました(平成3年横浜市指定有形文化財に指定、また平成16年(2004)、研究所本館の建設関係資料4,546点も横浜市有形文化財に指定)。

また、平成24年(2012)4月1日付で公益財団法人となり、同4月9日には創立80周年を迎えて、活発な活動を展開し、現在に至っています。

沿革の詳細は、『財団法人大倉精神文化研究所沿革史稿本』(平成8年3月刊)および『財団法人大倉精神文化研究所沿革史稿本第二冊』(平成12年3月刊)をご覧下さい。

略年譜

年号 西暦 月日 記事
大正14年 1923 4月 精神文化図書館(現、大倉精神文化研究所)設立の準備開始
昭和3年 1928 横浜市神奈川区太尾町(現、港北区大倉山)の敷地を購入
昭和5年 1930 4月9⽇ 鎮礎式
昭和6年 1930 4月9⽇ 上棟式
昭和7年 1932 4⽉9⽇ 竣工式、大倉精神文化研究所創立
昭和11年 1936 12月 財団法人認可〔文部省(現、文部科学省)所管〕
昭和20年 1945 9月 名称を「大倉山文化科学研究所」と改称
昭和34年 1959 3月 名称を「大倉精神文化研究所」に改称
昭和56年 1981 3月 敷地を横浜市に売却、研究所本館は横浜市へ寄贈
平成24年 2012 4月1日 公益財団法人〔神奈川県所管〕

情報公開

当財団は平成24年4月1日、公益財団法人となりました。公益法人制度改革で重視している法人運営における透明性の確保の観点から、次の資料を公開いたします。