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催し物

令和7年 大倉山講演会「波濤を越えた近代日本人たち」

2025.01.25
令和7年 大倉山講演会

波濤を越えた近代日本人たち-体験と葛藤が生んだ社会変革への歩み-

明治維新以降、日本は急速的に近代化の道を歩み始め、現代社会の基礎が形作られていきました。その推進力の一つは、アメリカやヨーロッパ諸国などを見聞し学んだ人びとの海外体験でした。江戸時代は海外渡航が禁止されていましたが、幕末の黒船来航を機に解かれ、多くの若者たちが青雲の志を懐いて海を越えていきました。そして帰国後は政治・経済・教育・学問など、さまざまな分野において現地で得た貴重な体験や習得した知識・思想・技術を日本社会へと還元していきました。

大倉精神文化研究所を創立した大倉邦彦もその一人です。若き日に中国の上海にあった東亜同文書院に進学したことで国際的視野を大きく広げました。また大正末にはヨーロッパ諸国を巡って、教育施設や図書館を視察しています。こうした世界各地を廻った体験から、大倉は実業家として成功するとともに、"東西文化の融合"や地理曼荼羅に見られる"個人と日本と世界は三位一体である"といった理念を生み出し、当財団を創立するに至りました。

今回の大倉山講演会では、明治から昭和初期において渡海した日本人が、現地で得た体験や知識などを基にどのような生涯を送り、日本の発展と社会変革を後押ししたのかを考察します。また異文化の知識と価値観を積極的に吸収しつつも、伝統やアイデンティティとの間でどのような葛藤を抱えたのかという点にも注目します。きっと現代日本をより深く知り、かつこれからの日本社会の方向性を考える上での一助にもなると思います。みなさまのご参加をお待ちしております。

第1回 (通算106回)  
幕末維新期の「近代」「伝統」再考-西周と津田真道を手がかりとして-

講 師:谷口 眞子(早稲田大学教授)

日 時:令和7年(2025322() 14時~1530分 (開場は1345分)

会 場:横浜市大倉山記念館 ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)

定 員:80名(要申込/先着順)

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第2回 (通算107回) 
大倉家三代-孫兵衛・文二・邦彦-の異文化体験-企業理念と人材育成、そして研究所創立へ-

講 師:星原 大輔(大倉精神文化研究所研究部長)

日 時:令和7年(2025412() 14時~1530分 (開場は1345分)

会 場:横浜市大倉山記念館第4集会室(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)

定 員:30名(要申込・先着順)

  • この回は「座学」と「館内見学」を行ないます
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第3回 (通算108回)   
次世代育成にかける夢-津田梅子のノブレスオブリージュの精神-

講 師:髙橋 裕子(津田塾大学学長)

日 時:令和7年(2025621() 14時~1530分 (開場は1345分)

会 場:横浜市大倉山記念館ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)

定 員:80名(要予約/先着順)

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第4回 (通算109回)  
ヴィクトリア朝の岩倉使節団-幕末維新期における文化接触と〈知〉をめぐる旅-

講 師:太田 昭子(慶應義塾大学名誉教授)

日 時:令和7年(2025712() 14時~1530分 (開場は1345分)

会 場:横浜市大倉山記念館ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)

定 員:80名(要予約/先着順)

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