第25回研究所資料展/知識教育から人格教育へ-戦時下の教育雑誌展-
第25回研究所資料展
知識教育から人格教育へ-戦時下の教育雑誌展-
大倉精神文化研究所の創立者である大倉邦彦は、社会問題の発生や人心の乱れは、教育が知識偏重に陥り、精神面を軽んじるようになったことと、教育家の倫理観の低下にその一因があると考えました。そこで大倉邦彦は研究所設立の目的の一つに、国民を正しく指導出来る優れた人格を持った教育者の養成を掲げました。
大倉邦彦は人格形成における教育の役割を重視し、幼児教育、家庭教育、実業教育などさまざまな分野の教育活動を実践していたことから、研究所では戦前に発行された教育雑誌を多数所蔵しています。また、研究所でも昭和9年(1934)から昭和20年(1945)まで、修養雑誌『躬行』を刊行していました。
さらに大倉邦彦は、研究所での活動や会社経営の傍ら、昭和12年(1937)から昭和18年(1943)までの6年間、東洋大学の学長を務めており、この間には各種雑誌に多くの原稿が掲載されています。
これらの雑誌からは戦前の教育思想や、大倉邦彦が理想とした教育、その下に展開された研究所の活動について知ることができます。
そこで今回は、研究所で所蔵するこれらの教育雑誌を紹介する展示会を開催することにいたしました。
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会 期:平成25年(2013)7月9日(火)~9月28日(土)
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休館日:日・月・祝日、7/16(火)、8/25(日)~9/9(月)、9/17(火)、9/24(火)
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会 場:大倉精神文化研究所附属図書館(横浜市大倉山記念館内)
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主 催:公益財団法人大倉精神文化研究所