第27回研究所資料展/強く、賢く、親切に-大倉邦彦と富士見幼稚園20年のあゆみ-
第27回研究所資料展
強く、賢く、親切に-大倉邦彦と富士見幼稚園20年のあゆみ-
大倉精神文化研究所の創設者であり、研究所の本館建物(現、大倉山記念館)の施主である大倉邦彦は、富士見幼稚園の園長でもありました。大倉邦彦は、幼児期の学びや体験がその後の人間形成に大きな影響を与えると考え、幼児教育の必要性をとなえました。そして、大正13年、その信念を自ら実現するため、東京中目黒に「強く、賢く、親切に」を標語とする富士見幼稚園を開園しました。
富士見幼稚園は太平洋戦争の戦況悪化により、昭和19年に閉園を余儀なくされます。しかし富士見幼稚園の教育や活動についての記録、園児たちが使用した幼児雑誌などは、閉園後に研究所へ移され、現在も大切に保管されています。これらの資料からは大倉邦彦の教育理念や幼稚園の経営方針を知ることが出来ます。また、戦前の幼稚園に関する記録は、戦災や長い年月の経過のために、その多くが失われており、これらの資料は当時の幼児教育の実態を知るうえでも大変貴重なものであるといえます。
2014年は、富士見幼稚園の開園から90年、閉園から70年という節目の年です。そこで今回は研究所で所蔵する関係資料から富士見幼稚園のあゆみをたどるとともに、戦前の幼児教育について広く知って頂く展示を企画いたしました。
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日 時:平成26年(2014)7月23日(水)~9月27日(土)、10月18日(土)
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休館日:日・月・祝日、10/14(火)
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会 場:大倉精神文化研究所附属図書館
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主 催:公益財団法人大倉精神文化研究所