第31回研究所資料展/港北の昔ばなしと紙芝居展
第31回研究所資料展
第31回大倉山秋の芸術祭参加企画
港北の昔ばなしと紙芝居展
公益財団法人大倉精神文化研究所が立地する横浜市港北区域には、さまざまな昔ばなしが残されています。語り継がれてきた物語には、昔話、伝説、伝承、民話など、様々な名称・区分があり、それぞれに学問的な定義がありますが、ここでは全てを含めて「昔ばなし」と呼ぶことにします。
地域の昔ばなしは、人々の生活の中で生まれ、長く語り継がれてきたものです。昔ばなしを知ることは、地域の歴史を知ることにつながります。また、昔ばなしは、子どもたちが地域への関心や愛着を深めるきっかけになるものでもあり、これからも語り継いで将来へ伝えていくべき大切な文化遺産です。当研究所では長年にわたり港北区域の昔ばなしを調査・研究してきました。
港北区は、人口が34万人を超え、現在も増加しつつあります。子供の人数も増え続けていますが、その一方で、人口の流動性が高いという特徴もあります。新旧住民の交流や、子供から高齢者まで多様な年齢層の交流を通して、地域への関心や愛着を深めることは常に地域の課題となっています。
こうした課題に対する取り組みの一つとして、港北区役所主催の生涯学級では、平成26年度より港北区域の昔ばなしを題材とした紙芝居作りを実施しています。当研究所も研究成果を生かしてこれに協力してきました。地域に暮らす大人が紙芝居を作り、将来を担う子供たちがそれを楽しむ、そこに世代間の交流が生まれます。昔ばなし紙芝居はとても好評で、各地で上演され、賞もいただきました。今後の展開にも注目が集まりつつあります。
そこで今回は、港北区役所の後援をいただき、港北の昔ばなしと、昔ばなし紙芝居の展示を行います。
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日 時:平成27年(2015)11月3日(火)~12月25日(金)
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休館日:日・月・祝日、11月24日(火)
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会 場:大倉精神文化研究所附属図書館
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主 催:公益財団法人大倉精神文化研究所
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後 援:港北区役所