第38回研究所資料展/世の為に田を耕す~大倉家三代の生き方〜
第38回研究所資料展
世の為に田を耕す~大倉家三代の生き方〜
大倉精神文化研究所の本館(現大倉山記念館)は、昭和7年(1932)4月に竣工しました。大倉洋紙店の三代目社長・大倉邦彦は、私財をなげうってその莫大な建設費用のすべてをまかないました。邦彦は、企業経営で得た利益は「国家社会を繁栄させる肥料」にすべきとの考えを持っていたのです。
このような考え方は、大倉洋紙店を創業した義祖父・大倉孫兵衛、そして二代目社長の義父・大倉文二、さらには大倉陶園創業者の大倉和親、孫兵衛から大倉書店を受け継いだ大倉保五郎など、大倉家の人びとに共通して見られました。彼らは実業界で活躍する一方で、社会事業や教育事業への援助を惜しみませんでした。しかし、「陰徳」を旨としていた大倉家の事跡はほとんど知られていません。
本展示では、大倉家三代を通して、近代日本における実業家の企業経営と社会貢献の実態を明らかにし、彼らが理想とした経営理念について考えます。
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会 期:平成30年(2018)11月1日(木)~平成31年2月28日(木)
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時 間:午前9時30分~午後4時30分
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休館日:日曜・月曜・祝日、および12/29~1/3、1/15、2/12
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会 場:大倉精神文化研究所附属図書館
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主 催:公益財団法人大倉精神文化研究所