第01回公開講演会(岡倉天心市民研究会共催)/岡倉覚三・天心と弟・由三郎
第1回公開講演会(岡倉天心市民研究会共催)
岡倉覚三・天心と弟・由三郎
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講 師:清水恵美子(茨城大学社会連携センター准教授)
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日 時:平成27年(2015)12月5日(土)午後2時~午後3時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館ホール
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定 員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順)
岡倉覚三(天心)の弟に、言語学と英語学を修め、東京高等師範学校などで教鞭を執った岡倉由三郎(よしさぶろう・1868~1936)がいます。由三郎は、英語でThe Japanese Spirt(1905年)の出版や、米国ボストンでの講演を通して、西欧に日本文化を紹介する活動も行ないました。これまで由三郎の著作や活動を美術や芸術思想の視座から分析し、二人の共通性を双方向的に照射する研究はなかったと言って良いでしょう。由三郎の視点から覚三を見ることは、単に伝記的な意味を越えて、これまで見落としていた重要な何かを浮かび上がらせるはずです。
そこで本講演会では、幕末維新期から戦時中に至る兄弟の生涯を時系列に追いかけます。兄の人生を主軸に、弟の人生とパラレルに照応させ、時折交錯し、影響し合う二人の関係性を詳らかにしたいと考えています。