第06回公開講演会(岡倉天心市民研究会共催)/インドの岡倉覚三
第6回公開講演会(岡倉天心市民研究会共催)
インドの岡倉覚三
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講 師:臼田雅之(東海大学名誉教授)
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日 時:令和2年(2020)11月28日(土)午後2時~午後3時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館 ホール
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定 員:20名(事前申込、先着順、入場無料)
天心岡倉覚三は、今日、大東亜共栄圏の思想的基盤を築いたイデオローグとしての役割から解放されて、ナショナリズムを越えた普遍的な考え方をしていたことが明らかになっています。そこで、岡倉の1902年と1912年のインド旅行をたどりながら、インドの「世界詩人」タゴールとの関係を軸に、この二人の詩人のナショナリズム全盛の時代におけるナショナリズム批判のあり方を中心にお話しします。1902年と1912年の10年間が、岡倉にとっても、タゴールにとっても、大きな転換点であったことを、インドと日本の歴史の意外な類似性を指摘しつつお話します。
そのほか、絵の話、岡倉とインドの女流詩人の間に交わされたラヴ・レター、インド人が見た岡倉、またタゴールと大倉山近辺の関係などを織り交ぜて、楽しい話にするつもりです。