第08回公開講演会(愛知大学共催)/著作権保護期間延長は創作活動を阻害する
第8回公開講演会(愛知大学共催)
著作権保護期間延長は創作活動を阻害する
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講 師:時実象一(愛知大学文学部教授)
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日 時:平成22年(2010)7月3日(土)
歴史を振り返ると、ひとびとは「まね」をすることで文化を作り上げてきました。和歌の世界では「本歌取り」という文化があります。またミュージカル「ウエスト・サイド物語」は、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」を下敷きにしています。その「ロミオとジュリエット」は、ギリシャ神話の「ピュラモスとティスベ」を参考にしているといわれています。
しかし現代では、他人の作品をまねすると「盗作」といわれ、損害賠償を要求されることもあります。また映画や音楽のコピーをインターネットで流したり、ダウンロードすると犯罪とみなされ、逮捕されることもあります。
いったい著作権の正しいあり方とはなんでしょうか。また著作権が有効である保護期間はどうあるべきでしょうか。