第17回公開講演会(愛知大学共催)/企業のCSRと環境会計について
第17回公開講演会(愛知大学共催)
企業のCSRと環境会計について
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講 師:冨増和彦(愛知大学経営学部教授、副学長)
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日 時:令和元年(2019)7月6日(土) 午後1時30分~午後3時
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会 場:横浜市大倉山記念館ホール
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定 員:40名(入場無料、予約なし当日先着順)
近年、国際連合のテーマであるSDGs (持続可能な開発目標)に関心が高まっていますが、これは企業活動にとっては、1990年代にさかのぼる地球環境問題への対応(フロンガス対策、地球温暖化対策など)や、それに続く多種多様なCSR(企業の社会的責任)への対応と重なる課題です。今回は、会計学の視点から、企業のCSR活動をどのように測定し、評価するのか、論じてみたいと思います。
会計測定の基本である利益を中心とした財務情報と、CSRのパフォーマンスを測定する非財務情報とは、企業の中で価値を共有できる目標となり得るのか? それとも、非財務情報とは財務情報を補完するもので、あくまで資本主義社会では財務情報が優先する、つまり、財務的な目標が優先され、財務的な価値観でしか最終的には企業も評価されないのか? SDGsやCSRを考えて行くと、資本主義社会を問うことにもなります。