平成21年度大倉山講演会 ~大倉山記念館の建築様式と思想-施主大倉邦彦と建築家長野宇平治の熱き想い-~
平成21年度大倉山講演会
大倉山記念館の建築様式と思想-施主大倉邦彦と建築家長野宇平治の熱き想い-
横浜市大倉山記念館は、施主大倉邦彦が建築家長野宇平治に依頼して、大倉精神文化研究所の本館として建設した建物です。大倉山記念館は平成3年(1991)に横浜市指定有形文化財に指定されていますが、市内に数ある他の近代建築とは異なる特徴を有しています。
昭和7年(1932)4月9日、施主大倉邦彦は開所式の挨拶において、「形式は信念の具象である」と述べています。大倉邦彦が懐いていた信念とはどのようなものだったのでしょうか、建築家長野宇平治はそれに如何に応えたのでしょうか。
完成した大倉精神文化研究所本館は、戦中・戦後と苦難の歴史をたどり、昭和56年(1981)に横浜市へ寄贈され、昭和59年(1984)からは市民利用施設の横浜市大倉山記念館として親しまれています。
施主大倉邦彦と建築家長野宇平治、その合作である大倉山記念館の秘密に迫ります。
関連企画:第14回研究所所蔵資料展 大倉山記念館の建設 施主大倉邦彦と建築家長野宇平治