令和4年第3回 大倉山講演会/鉄道王・教育者の五島慶太を通してみる 『人と人生』
令和4年「世のために田を耕す」/第3回(第96回)
「鉄道王・教育者の五島慶太を通してみる 『人と人生』」
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講 師:重永 睦夫(日本私立小学校連合会会長)
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日 時:令和4年(2022)5月21日(土) 14時~15時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)
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定 員:60名(入場無料、予約制・先着順)
「世界が寂しくなりました」...五島慶太は今日の東急グループを一代で築き上げた実業家ですが、この言葉は、五島慶太が没したときに寄せられた弔電に記された言葉です。
五島慶太の存在がいかようなものか偲ばれます。慶太は長野県青木村という山深い里の農家の次男坊として生まれ、豊かな自然生活を謳歌した少年時代でしたが、英才も発揮し、当時長野県内に一つしかなかった中学校に村内から一人だけ進学し「末は博士か大臣か」と嘱望されました。東京高等師範、東京帝国大学に進んだ後に奉職した官吏の道にあきたらず、私鉄事業の道に踏み出したものの、トンネル崩落事故や愛妻の死、関東大地震など難事に幾度となく遭遇します。それらを乗り越えたからこそ東急グループを築き上げることができたのですが、そこで得た財を惜しみなく教育と文化に力を注いだことが現代に連なる大きな功績といえます。
五島慶太の人生から人の一生について考えてみたいと思います。