令和3年 大倉山講演会 ~こころを磨き からだを鍛える~
令和3年 大倉山講演会
こころを磨き からだを鍛える
大倉精神文化研究所本館(現横浜市大倉山記念館)の構造は、創立者大倉邦彦が提唱した研究所設立の精神を具象化したものです。中心部は「心の間」といい、人間の清らかな心を表しています。回廊(現ギャラリー)は心をきたえる坐禅道場でした。建物の左右両翼は豊かな知性を身に付けるための附属図書館と研究室でした。大倉は、清らかで強い心と、豊かな知性を兼ね備えた人物を育てたいとの使命感に燃えて、研究所を創ったのです。
大倉が考えていたのは、"人々が争い、社会が乱れるのは、一人一人がこの世に生を受けたことの意味と果たすべき使命を自覚していないことに原因がある、あるいは自覚していてもそれを実践できない弱い心に原因がある"ということでした。そして、"各自が自らの使命を自覚して心豊かな生き方を実践出来るようになれば、争いが無くなり日本や世界の文化は発展する"と考えていました。
人としての使命を自覚してそれを実践するためには、心身を磨き正す必要があります。心身を磨くためには、古今東西を問わず、世界の諸宗教、教育、武道・スポーツ、医学、芸道など様々な分野で、長い年月にわたり数え切れない先人達により築き上げられた知恵とその実践があります。
今回の大倉山講演会では、私たちが心豊かな生き方を身に付け実践するために、心身のみがき方について各分野の成果から学ぶことにしました。