第84回大倉山講演会/日本のロータリークラブ誕生と米山梅吉の思想
平成30年「実業家の社会貢献とその理念」/第4回(第84回)
日本のロータリークラブ誕生と米山梅吉の思想
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講 師:堀峰生(新潟経営大学教授)
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日 時:平成30年(2018)6月16日(土) 14時~15時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館ホール
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定 員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順)
米山梅吉(よねやまうめきち)は、三井銀行常務取締役時代の1914年8月、雑誌『実業之日本』で「新隠居論」を発表し、その中で社会各方面の長老に向かって隠居を勧めると共に、「社会公衆の為にする所が無くては人間としての義務を十分に盡したことにはならない。」と説きました。
その3年後の1917年10月、米山は日本帝国政府特派財政経済委員会の遣米財政問題調査団の一員として渡米した際、ロータリークラブのゲストとして出席したことがきっかけでロータリークラブを知ることとなります。「新隠居論」に見られる米山の当時の日本実業界の商道徳への批判がロータリークラブの「奉仕の精神」に触発され、米山を日本のロータリークラブ創設へと動かすことになったのです。
本講演では、三井財閥の重鎮であった米山の思想形成の過程を辿り、米山が「奉仕の精神」へ傾倒していった要因を探ります。