第85回大倉山講演会/「今」を生きる-葉隠と禅、その現代的活用-
平成31年「こころを磨き からだを鍛える」/第1回(第85回)
「今」を生きる-葉隠と禅、その現代的活用-
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講 師:島善髙(早稲田大学教授)
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日 時:平成31年(2019)3月16日(土)14時~15時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館ホール
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定 員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順)
佐賀藩には山本常朝(やまもとじょうちょう)(1659~1719)の口述筆記『葉隠』がありました。江戸時代には写本によって読み継がれていましたが、明治時代になって大隈重信の勧めで出版されると、その警句・金言の卓抜さに世間は驚き、またたく間に広まりました。特に「武士道と言ふは死ぬことと見つけたり」の名句のように、生死脱得の法が端的に記されていることもあって、軍人の教育にも盛んに取り入れられました。
第二次世界大戦後その反動でしばらく言及されることは減りましたが、次第に『葉隠』の価値が見直され、いろいろの出版社から刊行され、現代語訳も数種類出されています。大倉精神文化研究所の創設者大倉邦彦は佐賀出身で、早くから『葉隠』の素晴らしさに注目し、『葉隠』を題材にした文章をたくさん書き残しています。
本講演では、『葉隠』の中で現代の私たちを勇気づける箇所、生きるヒントを与えてくれる箇所をいくつか取り上げて、『葉隠』の現代的活用法について考えてみたいと思います。