第87回大倉山講演会/自他を善化し、万物を浄化する -ミソギとハラエの意義を読み解く-
平成31年「こころを磨き からだを鍛える」/第3回(第87回)
自他を善化し、万物を浄化する -ミソギとハラエの意義を読み解く-
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講 師:西岡和彦(國學院大學教授)
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日 時:令和元年(2019)5月18日(土)14時~15時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館ホール
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定 員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順)
今泉定助(いまいずみさだすけ)(1863--1944)は、『古事類苑(こじるいえん)』や『故実叢書(こじつそうしょ)』などを編纂した国文学研究の第一人者でありましたが、神道家の川面凡児(かわづらぼんじ)との交流から、神道行法(しんとうぎょうほう)(禊祓(みそぎはらえ))と祖先垂示(そせんすいじ)の霊魂観を取り入れた独自の神道神学を生み出します。その最も完成度の高いひとつが、大倉精神文化研究所の神典講座で行った「大祓講義(おおはらえこうぎ)」(昭和13年、三省堂刊)でした。
今泉翁は、「平和を第一とする神の御心(みこころ)と一体(神人(しんじん)合一(ごういつ)の境地)になるまで人格を陶冶(とうや)し、その成果を惜しげも無く他人に分け与える。そして、みんなで宇宙万有を悉(ことごと)く平和にしていくこと、それが大祓の目的である」と教えました。
本講演では、大倉邦彦の宇宙観にも多大な影響を与えたとされる、この「大祓講義」を読み解きたいと思います。