第●回大倉山講演会 「大倉山の修養会-心を鍛える-」
平成15年度後期「横浜の教育と文化」/第4回
大倉山の修養会-心を鍛える-
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講 師:打越孝明(専任研究員)
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日 時:平成16年(2004)2月21日(土)
昭和7年(1932)4月に実業家の大倉邦彦が創立した大倉精神文化研究所は、翌昭和8年8月、実践活動の一つとして「大倉山中等学生修養会」を開催しました。
この修養会は、智育偏重の学校教育の弊害を集団生活を営む中で克服し、全人格的な陶冶の達成を念願したものでした。日の出の遙拝、坐禅や作務(労働奉仕)、大倉邦彦の講話などは、参加者にとって貴重な体験となり、好評を博しました。その後、家庭の主婦、公務員、教員、会社員等を対象とした修養会も開かれるようになり、戦争中の昭和19年まで続きました。
講演では、「こころ」の鍛錬を求めて大倉山の修養会に集った参加者の感想文も紹介しながら、教育という営みを見つめ直してみたいと思います。