第●回大倉山講演会/武士団「綴(都筑)党」を追う-中世の多摩丘陵に生きた武士たち-
平成16年度「港北の自然と文化」/第1回
武士団「綴(都筑)党」を追う-中世の多摩丘陵に生きた武士たち-
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講 師:飯森富夫(報徳博物館)
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日 時:平成16年(2004)5月15日(土)
平安時代の末ごろから、武蔵国では中小規模の武士たちが同族同士でグループを組むようになります。同族の武士のグループを武士団といいますが、武蔵国の武士団はとくに「武蔵七党」と総称されます。
その「武蔵七党」のひとつに綴(都筑)党があります。綴(都筑)党の実態は不明ですが、港北を含む旧都筑郡域を地盤とした武士団であったことは間違いありません。丘陵地帯に属する都筑郡には平安時代、朝廷に馬を献上する石川牧・立野牧がありましたが、この牧の存在が武士団発生の一因ともなりました。
講演では、中世の多摩丘陵の一角に生きた武士たちの姿をおぼろげながらにも、捉えてみたいと思います。