第●回大倉山講演会/『万葉集』の歌の魅力
平成19年度「日本古典に親しむ」/第6回
『万葉集』の歌の魅力
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講 師:内藤明(早稲田大学)
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日 時:平成20年(2008)3月15日(土)
万葉集は、千数百年にわたり、時代時代にさまざまな読まれ方がなされてきました。この歌集には、そこから多くのものを汲み取っていくことができるいろいろな世界があります。まさに日本の詩歌や抒情の源泉をなすものといっていいでしょう。
今回は、万葉集の自然や恋愛の歌を鑑賞しながら、そこにあらわれている自然観や生命観、人間観といったものを探っていきたいと思います。地球環境の問題が言われる昨今、古代の人々の世界観に触れ、万葉人が歌の言葉に託して人に伝えようとした思いに耳を傾けることで、現代にも通じる万葉の歌の魅力に迫れればと思います。