第●回大倉山講演会/長野宇平治と大倉山記念館
平成21年「大倉山記念館の建築様式と思想」/第2回
長野宇平治と大倉山記念館
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講 師:吉田鋼市(横浜国立大学教授)
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日 時:平成21年(2009)6月20日(土)
横浜市大倉山記念館は、その建築様式の細部に、古代ギリシアに先駆けてエーゲ海に発達したクレタ文明とミュケナイ文明の建築様式を用いています。設計者の長野宇平治は、19世紀末以降に発見されたばかりのこの古くかつ新鮮な造形をなぜ採用したのでしょうか。長野はその造形の細部をなにから学んだのでしょうか。
この日本では独特の造形を、同時代の西洋でもまったく用いていないのでしょうか。
この造形を採用するのに、長野と施主大倉邦彦の相談はあったのでしょうか。そもそも大倉は、なぜ長野に大倉山記念館の設計を依頼したのでしょうか。
などなど大倉山記念館の建設にまつわる様々な謎について考えてみます。