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催し物

第●回大倉山講演会/幕末・明治期に来日した異国人とフジヤマ-オールコック卿の富士登山を中心に-

2010.03.20
平成22年「幕末・明治の異文化体験」/1

幕末・明治期に来日した異国人とフジヤマ―オールコック卿の富士登山を中心に―

  • 講 師:庭野吉弘(工学院大学教授)
  • 日 時:平成22年(2010320日(土)

古来、日本人と日本の国土・風土を象徴する富士山とは切っても切れない関係があります。平安時代に何度か噴火をしてコニーデ型の美しい形状の山を作り出して以来、富士山は日本人の畏敬と信仰の対象となってきました。江戸時代には富士講という山岳信仰をも生み出しました。この美しい富士山に異国人たちも注目しないではいられませんでした。幕末・明治の近代化の時代、多くの異国人たちが来日していますが、彼らはその記録・日記に富士山、フジヤマの景観を綴っています。そして、かつては女人禁制でもあった富士登山を自らの足で登ろうとする"夷狄"(異国人)も登場しました。江戸幕府は"夷狄"の富士登山に対しては当然反対の立場を貫こうとしました。しかし、その反対を押し切って登頂を敢行する外交官が現れました。初代英国大使のラザフォード・オールコック卿です。その意図するところは何だったのか? その意味合いを探りつつ、異国人たちの目に映った富士山の景観を探ってみます。

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