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催し物

第●回大倉山講演会/日本の讃美歌と東アジアの異文化交流

2010.05.15
平成22年「幕末・明治の異文化体験」/3

日本の讃美歌と東アジアの異文化交流

  • 講 師:手代木俊一(明治学院歴史資料館研究調査員)
  • 日 時:平成22年(2010515日(土)

150年ほど前、横浜をはじめとして港が開かれ、キリスト教の宣教師が来日しました。プロテスタントでは、布教のときに、その土地の言語で礼拝をし、その土地の一般大衆が讃美歌を歌うことを基本としています。そのため聖書や讃美歌が日本語に翻訳されました。日本の近代において讃美歌は日本語で歌う最初の西洋音楽で、しかも新しい詞(詩)でもありました。異文化体験は自国の文化の再確認でもあります。この異文化体験は何を体験し、何を再確認したのでしょうか。

来日したプロテスタントの宣教師はアメリカ・イギリスが中心でした。すなわち讃美歌は英語からの翻訳で、翻訳したのは中国伝道の経験者、またはその影響を受けた宣教師たちでした。このことは讃美歌の翻訳にどんな影響を与えたのでしょうか。また近代化の早かった日本は中国にどんな影響を与えたのでしょうか。そこには単に一方的な異文化体験ではない交流がうまれているので、そのことを検証していきます。そして異文化体験・交流から生まれた日本の讃美歌と近代詩をとおして幕末・明治期を再考していきます。

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