第●回大倉山講演会/韓国の蛇信仰と昔話
平成23年度「昔話に見る人間観、自然観、宗教観」/第2回
韓国の蛇信仰と昔話
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講 師:村上祥子(拓殖大学教授)
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日 時:平成23年(2011)5月21日(土)午後2時~午後3時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館ホール
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定 員:80名(入場無料、予約なし当日先着順)
ある美しい娘のもとに毎夜通ってくる若者がいました。娘が身ごもったことを知った両親は怪しみ、床の前に赤土を撒いて、男の衣に糸のついた針をつけておくようにと言いました。若者が訪れた翌朝に糸をたどっていくと、針が刺さった大蛇が苦しんでおり、ついに死んでしまいました。娘の産んだ男子は、後に優れた人物となります。
これは日本の三輪山神話や、韓国の後百済の王 甄萱伝説として『三国遺事』の記事にみられる話です。日本では苧環型昔話として、韓国では夜来者婿譚として民間でも語られてきました。
この昔話で語られる象徴的なことがら、夜来者の正体と死、赤土、糸、針などが意味することとは何でしょう。韓国の民俗信仰の視点から読み解いてみたいと思います。なにげない日常のなかに潜む蛇信仰は、今も昔話として身近にあることを確認できればと考えます。
★関連企画 「おはなし会」
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日 時:平成23年(2011)5月21日(土)13時~13時30分
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場 所:大倉山記念館 第4集会室
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話す人:港北おはなし会