第●回大倉山講演会/日本の神話と昔話
平成23年度「昔話に見る人間観、自然観、宗教観」/第4回
日本の神話と昔話
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講 師:平藤喜久子(國學院大學准教授)
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日 時:平成23年(2011)7月16日(土)午後2時~午後3時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館 第10集会室
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定 員:50名(入場無料、予約なし当日先着順)
日本の神話は、今からおよそ1300年前に『古事記』や『日本書紀』にまとめられました。そんなに古い文献というと、難しそうなイメージがあるかもしれません。しかしその神話を読み解いていくと、そこにはわたしたちがよく知っている昔話とよく似た物語があったり、現代にも残る風習と共通する場面があったりと、興味深い世界が繰り広げられています。
今回の講演では、『古事記』に記された伊耶那岐神(イザナキ)と伊耶那美神(イザナミ)という一組の夫婦の結婚と別れの物語を取り上げます。この夫婦は神話に描かれた最初の夫婦であり、わたしたちが住むこの国土をつくり出した創造神でもあります。彼らの物語を、わたしたちがよく知っている昔話や、ギリシア神話の有名な物語と比較しながら、古代から現代へと受け継がれた神話世界を味わっていきたいとおもいます。