第●回大倉山講演会/仏教と日本人の信仰心-現代仏教とお葬式-
平成24年度「日本人と信仰心」/第2回
仏教と日本人の信仰心-現代仏教とお葬式-
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講師:愛宕邦康(大倉精神文化研究所非常勤研究員)
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日 時:平成24年(2012)4月21日(土)時間:午後2時~午後3時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館ホール
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定員:80名(入場無料、予約なし当日先着順)
一昨年、『葬式は、要らない』という本が話題になりました。たしかに今日、既成宗教に頼らないお別れ会(自由葬)など、お葬式の形態は多様化の一途をたどっており、世界一高いとされる費用や、僧侶の資質の低下から、従来の仏教式のあり方が問題視されているのは事実です。また、高齢化社会による年間死亡者数の増加や、人口移動による隣保組織の解体などを背景に、異業種から葬式産業への新規参入が相次ぎ、業界全体が混乱を来しているのも事実と言ってよいでしょう。
しかし、はたして本当にお葬式は「要らない」ものになってしまったのでしょうか。今回の講演では、仏教学者の視点から、また僧侶の視点から、お葬式の目的、手順、意味、歴史などについて、裏話も交えながら分かりやすく解説し、現代仏教が抱える問題点と可能性について考えてみたいと思います。