第●回大倉山講演会/横浜の庶民教育-手習塾から小学校へ-
平成27年「教育を多角的に考える」/第4回
横浜の庶民教育-手習塾から小学校へ-
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講 師:石山秀和(立正大学准教授)
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日 時:平成27年(2015)6月20日(土) 14時~15時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館 ホール
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定 員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順)
近年、歴史学の分野では、日本の近世社会の再評価がみられるようになっております。なかでも、当時の庶民教育については、決して高度なものではなかったけれども、日本の近代化を準備していた点、すなわち様々な制度改革などの急激な変化に対応できたことに、ある一定度の評価を与えてきました。
では、横浜の庶民教育の歴史についてはどうでしょうか?横浜の歴史がもつ固有性、すなわち近代教育の先駆的な部分ばかりがとりあげられて、その前提となる江戸時代に培(つちか)われた教育の風土といったものにも、少し注目してもよさそうです。
今回は庶民の教育機関である手習塾(寺子屋)について取り上げ、近代以前の市内の教育状況について概観します。そして、江戸時代から明治時代へ、連続面と非連続面の両面から横浜の小学校のさまざまな特徴についても合わせて紹介したいと思います。