第●回大倉山講演会/渋沢栄一の思想と公益的事業への貢献
平成28年「実業家の社会貢献とその理念」/第1回
渋沢栄一の思想と公益的事業への貢献
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講 師:見城悌治(千葉大学准教授)
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日 時:平成28年(2016)3月19日(土) 14時~15時30分
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会 場:横浜市大倉山記念館 ホール
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定 員:80名(入場無料、予約なし、当日先着順)
近代日本を代表する実業者・渋沢栄一(1840~1931年)が、生涯で関わった企業・経済関連事業は500余もあったといわれます。しかし、公益的事業への貢献はそれをさらに上回る600余とされます。この中には、社会福祉や商業教育・女子教育への支援、また「民間外交」と称された国際親善活動など、多様な分野が含まれています。渋沢は常に「官尊民卑の打破」を謳っていましたが、こうした分野への貢献は、「民」の力で社会を構築すべき、という彼の思想と相呼応するものでした。
1909年に古稀を理由とし、実業界から引退した後、こうした公益的事業に精力をより傾けていく渋沢の思想と行動を、1910~20年代の日本の社会・思想状況とも併せ見ることで、その歴史的意味を考えていきたいと思います。