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催し物

令和7年第1回 大倉山講演会/幕末維新期の「近代」「伝統」再考

2025.01.30
令和年「波濤を越えた近代日本人たち」/1回 (通算106回)

幕末維新期の「近代」「伝統」再考-西周と津田真道を手がかりとして-

  • 講 師:谷口眞子(早稲田大学教授)
  • 日 時:令和7年(2025322() 14時~15時30分 (開場は1345分)
  • 会 場:横浜市大倉山記念館ホール(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)
  • 定 員:80(入場無料、事前予約制・先着順) ※定員を超えた場合はご入場頂けません。

西周 (にしあまね) と津田真道 (つだまみち) は、文久2年(1862)幕府が派遣した初の留学生として、オランダのライデン大学でフィッセリング教授から講義を受け、帰国後は開成所(東京大学の前身)で教授職をつとめました。西周は「哲学」をはじめ多くの学術用語を翻訳し、「近代哲学の父」とも呼ばれます。津田真道は西洋法学を紹介した『泰西国法論 (たいせいこくほうろん) 』を刊行しました。

しかしながら、福澤諭吉 (ふくざわゆきち) と比べると、同じ明六社のメンバーでありながら、さほど注目されていません。彼らが幕臣で、維新後に新政府に出仕して軍事関連の仕事にも携わっていたことと、「啓蒙」「軍事」について、これまで日本人が抱いてきた考え方が、認識バイアスになっていると考えられます。

本講演では、彼らの帰国後から慶応4年(1868)までの時期に焦点を当て、幕藩体制の崩壊という事態に対していかに向き合ったのかを検討することで、幕末維新期の「近代」「伝統」を再考する手がかりとしたいと思います。

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