令和7年第2回 大倉山講演会/大倉家三代-孫兵衛・文二・邦彦-の異文化体験-企業理念と人材育成、そして研究所創立へ-
- 2025.03.12
令和7年「波濤を越えた近代日本人たち」/第2回 (通算107回)
大倉家三代-孫兵衛・文二・邦彦-の異文化体験-企業理念と人材育成、そして研究所創立へ-
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講 師:星原大輔(大倉精神文化研究所研究部長)
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日 時:令和7年(2025)4月12日(土) 講演:14時~15時/館内見学: 15時~15時30分(開場は13時45分)
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会 場:横浜市大倉山記念館第4集会室(東急東横線大倉山駅下車、徒歩7分)
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定 員:30名(入場無料、事前予約制・先着順) ※定員を超えた場合はご入場頂けません。
関東大震災の余韻もさめやらぬ大正14年(1925)の春、大倉洋紙店(現:新生紙パルプ商事株式会社)の三代目社長であった大倉邦彦(1882~1971)は、「国民の良心の扉」を開きたいとの使命感に燃え、私財を投じて精神文化図書館の創立に着手します。これが、現在も続く大倉精神文化研究所のはじまりでした。
大倉邦彦が会社経営をする傍ら、心豊かな社会の実現を目指して教育事業、そして研究事業に尽力した背景の一つに、大倉洋紙店の企業理念があります。同社では社員教育が重視され、社員には「天命を信じて正道を踏」み、相手に「満足と愉快と信頼」を得られるようにと説いていました。これは初代社長・大倉孫兵衛と二代目社長・大倉文二の時から提唱されており、それぞれの異文化体験に基づいたものでした。
本講演では、大倉孫兵衛と文二の異文化体験が大倉洋紙店の経営にどう影響を与えたのか、そして邦彦の異文化体験も紹介し、なぜ研究所創立を企図するに至ったのかを考えてみます。座学の後には、研究員が大倉精神文化研究所の本館、現在の大倉山記念館の館内をご案内いたします。