【新着図書より】12月上旬のおすすめ
- 2024.12.01
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- 新着本
12月上旬公開の新着図書より、おすすめの4冊をご紹介します。
1 『日本の果物はすごい 戦国から現代、世を動かした魅惑の味わい』 竹下大学 著 (請求記号:080-チ-2822)
日本の歴史を語るのに果物は欠かせない。なぜ柿は平安時代から生活用品だったのか。徳川家康はなぜ関ヶ原の戦い直前に柿と桃に願をかけたのか。ペリー来航の際、アメリカと対等に渡り合おうと日本が振舞った料理に添えられた果物とは何か。太平洋戦争中、軍需物資として密かに大量生産されたのはどんなブドウだったのか。日本社会・経済発展の知られざる裏側を「果物×歴史」で多種多様に読み解く、「もうひとつの日本史」。
2 『鷹と将軍 徳川社会の贈答システム』 岡崎寛徳 著 (請求記号:210.5-オ)
徳川将軍が限られた大名へ下賜した「御鷹」は、権威と忠誠の表象として珍重された。家康・綱吉・吉宗ら歴代将軍の鷹狩や鷹贈答の実態、伝統技芸を支えた鷹匠・若年寄の動向などから、鷹による徳川支配の様相を描く。
3 『ことばが変われば社会が変わる』 中村桃子 著 (請求記号:801-ナ)
ことばは社会の見方や価値観をゆるがす一方で、社会もまた言葉の使われ方に影響を与えている。新しいことばのインパクトとそれに対する抵抗や躊躇、こんがらがった関係を事例とともにのぞきこみながら、私たちがもつ隠れた意識を明らかにし、変化をうながす。
4 『岩に牡丹』 諸田玲子 著 (請求記号:913.6-モ)
平賀源内の隠しものを奪え! 密命が下ったのは『解体新書』の絵師だった。鉱山の指導で秋田を訪れた平賀源内にその画才を見出され、『解体新書』の絵師に大抜擢された下級武士の小田野直武。故郷に戻って安穏と暮らしていたが、江戸出仕の密命が下る。源内は老中・田沼意次と秋田の佐竹家を強請ろうとしていた。講釈の発禁本、銀札の改定、蘭画、相次ぐ変死など、史実に基づく歴史ミステリの佳品。