【新着図書より】2月下旬のおすすめ
- 2023.02.15
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- 新着本
2月下旬公開の新着図書より、おすすめの4冊をご紹介します。
1 『「民」を重んじた思想家神田孝平』 南森茂太 著 (請求記号:289.1-カ)
大久保利通や木戸孝允が恐れた鬼才!民衆を統治すべき「愚民」ではなく政治・経済の主体的な担い手と位置づけた思想家がいた。歴史に埋もれた彼の業績を掘り起こし、その実像を提示する。
2 『葛と日本人』 有岡利幸 著 (請求記号:617.2-ア)
万葉集に「秋の七草」と詠われたクズと日本人の付き合いは長い。つるの繊維で織った葛布、塊根から採った葛粉、生薬として使われる葛根。近年は旺盛な繁殖力が緑化に利用される一方、建造物や植林地に繁茂する厄介者ともなっている。森林育成に長年従事しクズを知り尽くした著者が、日頃目にしていても気づかないクズとの様々な関わりの歴史をひもとく。
3『明治文学の彩り 口絵・挿絵の世界』 日本近代文学館 (請求記号:726.5-テ)
新聞、雑誌、書物に掲載された、口絵・挿絵は、どのように描かれ、印刷されていたのか。小説の内容とどのように関係するのか。美麗な木版多色摺口絵の味わい方から、新聞や雑誌といった緊迫した制作現場での文章と絵とのぶつかりあいまで、フルカラーの150点を超える当時のイラストとともに紹介。
4 『小さなことばたちの辞書』 ピップ・ウィリアムズ 著 (請求記号:933.7-ウ)
母を亡くし辞典編纂者の父が勤める写字室を遊び場にして育ったエズメは、ある日、床に落ちてきたカードを見つける。そこに書かれていたのは「ボンドメイド」という単語。そこから「捨てられたことば」を掬い上げるエズメの人生の旅が始まった。「捨てられたことば」の蒐集に生涯を捧げた女性を描く感動作。