【新着図書より】3月下旬のおすすめ
- 2022.03.17
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- 新着本
3月下旬公開の新着図書より、おすすめの5冊をご紹介します。
1『思想の免疫力 = IMMUNITY TO DEMA-GOGUES』 中野剛志 著 (請求記号:304-ナ)
成功体験のある人間ほど失敗するのはなぜか。新型コロナが炙り出した「狂った学者と言論人」とは。高を括らず未知の事態に対して冷静な観察眼をもって対応する知性の在り処を問う。「本質を見抜く目」「真に学ぶ」とは何かを気鋭の評論家と作家が深く語り合った書。
2『鷹将軍と鶴の味噌汁』 菅豊 著 (請求記号:383.8-ス)
おいしい野鳥が食べたい!――幕府の権力をもってしても、江戸のグルマンの食欲を抑え込むことはできなかった。失われた食文化の全体像を、初めて描き出す異色作!
3『ミチクサ先生』 伊集院静 著 (請求記号:913.6-イ-1.2)
ミチクサが多いほうが、人生は面白い!てっぺんには裏から登ったって、足を滑らせたっていい。あちこちぶつかったほうが道は拓ける。伊集院静がずっと共鳴し、いつか書きたかった夏目"漱石"金之助の青春。「日経新聞」大人気連載、待望の書籍化!
4『落花』 澤田瞳子 著 (請求記号:913.6-サ)
野太い喊声、弓箭の高鳴り、馬の嘶き...血の色の花咲く戦場に、なぜかくも心震わせる至誠の音が生まれるのか!己の音楽を究めんと、幻の師を追い京から東国へ下った寛朝。そこで彼は、荒ぶる地の化身のようなもののふに出会う。―「坂東のならず者」を誰より理解したのは、後の大僧正その人だった。謀叛人・平将門と、仁和寺の梵唄僧・寛朝。男たちの魂の咆哮が響き合う歴史雄篇。俊英が描く武士の世の胎動!
5『沈黙のちから』 若松英輔 著 (請求記号:914.6-ワ)
いくら華麗な言葉を並べても、本当のおもいが伝わるとは限らない。うまく語ってはならない。文字にならない、消えない熱を伝えなければならない。詩を書くこと、耳を傾けること、祈ること。自らの体験に照らしつつ、言葉の向こう側に広がる沈黙の意味に迫るエッセイ集。かつてないほど言葉が軽んじられる時代に、批評家が問う「沈黙の秘義」。