【新着図書より】4月上旬のおすすめ
- 2022.03.31
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- 新着本
4月上旬公開の新着図書より、おすすめの5冊をご紹介します。
1 『浄土の哲学-念仏・衆生・大慈悲心』 守中高明 著 (請求記号:188.6-モ)
法然、親鸞、一遍の他力思想を最も新しく最も根源的な解放の哲学として甦らせ、危機の時代に浄土コミューンをよびよせる渾身の書き下ろし。『他力の哲学』をさらに深化させた名著誕生。
2 『地形と地理でわかる戦国武将と名勝負・名城の謎』 渡邊大門 編著 (請求記号:210.47-ワ)
歴史は「舞台」を抜きに語ることはできない。なぜ、信長は岐阜城で天下布武を唱えたのか? なぜ、石山合戦は10年も続いたのか? なぜ、秀吉は「中国大返し」が可能だったのか? ――いかにしてその時、その場所で歴史は動いたのか。人気の日本史サイエンス的な視点も取り入れ、戦国武将と彼らの合戦や築城を地政学で捉えなおします。応仁の乱から大坂の陣まで、戦国時代の謎、全55項目に地図がついてよくわかる! 新しい戦国史の楽しみ方を提案します。
3 『虫と自然を愛するファーブルの言葉-大事なことはみんな「昆虫」が教えてくれた。』 ジャン・アンリ・ファーブル著 平野威馬雄 訳 (請求記号:404.9-フ)
「昆虫記」をはじめとする昆虫や自然の観察記録のはしばしで、ファーブルは自分の生活で感じた喜びや哀しみを記している。多岐にわたるファーブルの著作から、科学者的詩人の数多くの側面をうかがわせる言葉を集めて紹介する。
4 『西洋本草書の世界-ディオスコリデスからルネサンスへ』 大槻真一郎 著 (請求記号:499.8-オ)
「もうひとつの植物学」の伝統を、写本や図譜を繙きつつ紡ぎ直す試み──生涯を通じてその研究に心血を注いだディオスコリデス『薬物誌』(紀元1世紀成)を中心に、古代ギリシアから近代まで連綿と受け継がれた「ギリシア本草学」の豊かな知的遺産の具体的なすがたを、硬軟自在の語りで生きいきと解き明かす。名著『ディオスコリデス研究』のエッセンスに、翻訳書(プリニウス/テオフラストス)の解説、晩年の雑誌連載を加えた新編集。ディオスコリデス「ウィーン写本」(6世紀)やH. ボックの本草書(16世紀)をはじめ、味わい深い図譜の数々をカラー図版でふんだんに紹介。
5 『ちえもん』 松尾清貴 著 (請求記号:913.6-マ)
ささやかな幸せなど、浦から離れられん跡取りたちにくれてやれ。宝暦十三年(一七六三)、周防国の小さな海村で、二人は出会った。廻船屋敷の二男坊と、網元の末っ子―長男が家を継ぐと決まっていたその村で、跡取り以外は皆「厄介」と呼ばれた。日本初の巨大沈船引き揚げに挑んだ男の生涯―。現実に起こった事件をドラマチックに描いた、傑作歴史小説。