【新着図書より】5月上旬のおすすめ
- 2024.05.01
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- 新着本
5月上旬公開の新着図書より、おすすめの4冊をご紹介します。
1 『化石に眠るDNA 絶滅動物は復活するか』 更科功 著 (請求記号:080-チ-2793)
DNAには不思議な魅力がある。大ヒット映画『ジュラシック・パーク』では、琥珀の中に遺されたDNAから、恐竜を現代に蘇らせた。それは絵空事とは言い切れない。マンモスなど絶滅動物の復活をめざす取り組みは今なお続けられている。古代DNAの研究を進展させた新技術はどのようなものか。生命を操作することに重大なリスクはないのか―。科学者たちが織りなしたドラマとともに、起伏に富んだ研究史をたどる。
2 『鎌倉幕府誕生と中世の真相』 加来耕三 著 (請求記号:281-カ-2)
700年続く武家政権の創始と日本の中世とは何か、を解明。平安の律令政治が崩れていく中、時代を再構築できない院、平家。源頼朝は、先行きの見えないこの時代に登場する。変革期に現れる混沌の中に、光明を見いだし、新時代、日本の中世を形づくっていった立役者たちの成功と失敗。
3 『三淵嘉子と家庭裁判所』 清永聡 編著 (請求記号:289.1-キ)
日本で女性初の弁護士、判事、そして裁判所長と称される三淵嘉子さん。彼女の歩んだ人生と、家裁の黎明期にかかわり、「愛の裁判所」をめざした足跡を、評伝と証言で綴る。2024年春スタート朝ドラ主人公のモデル。
4 『はじめから国宝、なんてないのだ。 感性をひらいて日本美術を鑑賞する』 小林泰三 著 (請求記号:709.1-コ)
美術館で国宝を見てもなんだかピンとこないのは、感性や教養がないからではなく、作品との距離感や古びた色彩などにより作品が語りかける声が聞こえにくいから。本書では、国宝をはじめとした日本美術をデジタル復元で当時の色彩に戻し、制作された時の環境で鑑賞することで見えてくるストーリーを紹介。どんな作品も、はじめから国宝なのではない。ストーリーを理解することで感性がひらき、日本美術の鑑賞が自分のものになる!