【図書館の本棚から】司書のおすすめ
- 2022.04.26
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『ジャンガダ』 ジュール・ヴェルヌ著 安東次男 訳 (請求記号:953.6-ウ)
19世紀のフランス文学を代表するヴェルヌの冒険小説です。
『八十日間世界一周』『海底二万里』など、ヴェルヌの空想科学小説は今もなお多くの人に愛読されていますが、この『ジャンガダ』も期待を裏切りません。
『ジャンガダ』の舞台はアマゾン。ヴェルヌは一度も南米を旅したことがないにもかかわらず、空想だけでアマゾンを描き切っています。
物語は残された謎の暗号文からはじまり、最後までサスペンスに満ちた展開で、一気に読んでしまいます。美しい挿絵もふんだんに盛り込まれ、空想の世界も広がり、大変楽しめます。
タイトルの「ジャンガダ」は主人公たちの乗る筏の名前です。
読者もこの『ジャンガダ』に乗って、ハラハラ。ドキドキしながらアマゾンの川下りを楽しみましょう。