第58回 港北センターのサクラ
- 2021.04.15
文章の一部を参照・引用される場合は、『大倉山STYLEかわら版!』(令和3年4月号)を確認の上、その書誌情報を典拠として示すようお願いいたします。
皆さん、港北センターを覚えていますか。1980年8月、区役所の旧庁舎を改装して、港北図書館と菊名地区センターがオープンしますが、最初は建物全体を港北センターと呼んでいました(89年まで)。
現在、その前庭には4本の木が植えられています。西側からケヤキ、サクラ(紅)、サクラ(白)、入口脇がウメ(紅)です。
サクラは何という品種で、いつ、誰が植えたのか、質問をいただきました。品種は、左の紅がソメイヨシノ、右の白がオオシマザクラの系統のようです。では、いつ植えられたのでしょうか?
区役所時代の前庭は全て駐車場で、植え込みはありませんでした。菊名地区センターの『あゆみ』開館20周年記念誌(2000年7月)の表紙写真(下参照)には、既に大きくなったサクラ2本とウメの木が写っていますので、港北センターが開館した1980年から2000年の間に植樹されたことが分かります。
さらに絞り込むと、1985年10月の第4回菊名文化祭の写真にも、ウメらしき木が写っています(サクラの有無は確認出来ません)。区の花としてウメが制定されるのは1991年5月ですから、それ以前のことで関係はありません。一方、1984年の航空写真には、建物脇に花壇らしき場所と植栽らしき等間隔の点が写っています。しかし、点の間隔が現状の木々と合わないため、その正体は謎です。
植栽の時期は、開館時か1989年の港北区制50周年か、あるいは港北センターの周年記念かも知れませんね。木を植えたのが開館時か50周年ならば区役所の仕事、そうでなければ港北センターでしょう。
情報をくださった多くの方に感謝いたします。現時点で植栽時期はまだ特定できていません。経緯をご存知の方がおられましたら、教えてください。(S.H)
「前庭のサクラとウメ(2000年)」
2000年(平成12)には、サクラもウメもすでに大きくなっていました。
「ハナミズキ(2021年3月31日)」
昨年植樹したハナミズキが初めて花を付けました。2本とも白でした。
(2021年4月号)